自動車保険の「等級の引継ぎ」と言った場合、2つの意味がありま…
等級の引継ぎ – 他社間
自動車保険の「等級の引継ぎ」と言った場合、2つの意味があります。
保険会社を変更した時の「（保険会社の）他社間での引継ぎ」と、同居中の親族の中で等級を譲渡する「親族間での引継ぎ」です。
このページでは、「（保険会社の）他社間の引継ぎ」に関する下記項目について記します。
（保険会社の）他社間での「等級」の引継ぎ
「等級」は、前年の事故(保険会社からの保険金の支払い)の有無により、等級が上がったり、下がったりします。
これは、契約する保険会社を変更しても引継がれます。
例えば、11等級の人が前年にA社と契約していて無事故で1年間過ごせば、その次の年は、A社と契約しても、変更してB社と契約しても1等級アップします。
これは、等級ダウンの場合も同じです。
6等級以下への等級ダウンの引継ぎは、イヤだからと言って別の保険会社で新規に契約しなおしたとしても保険会社間で情報は引継がれますので、結局は、もとの引継がれた等級になります。
尚、「等級」の引継ぎについては、ほぼ全ての保険会社が対応していますが、一部の共済では、保険会社によって引継ぎが不可能な場合がありますので、保険会社に確認してください。
自動車に乗らなくなったら？
もし、一時的に自動車に乗らなくなって任意保険を解約するという時は、「中断証明書」を保険会社に依頼して発行しておけば最長で10年間、等級が引継がれます。
「中断証明書」発行には、「現保険契約の満期日までに車両を手放しているか」など条件がありますので、事前に保険会社に確認するようにしましょう。
タイミングに注意！
保険会社を変更する際には、タイミングについて少し注意が必要です。
現在の保険契約の満期日や解約日から次の保険契約の開始日まで8日以上空けてしまうと、等級はもとの6等級に戻ります。
同じ保険会社に継続して契約する場合は、簡単かと思いますが、保険会社を変更する場合は、変更先の保険契約の開始日に注意して手続きを行いましょう。
また、これは等級の引継ぎだけの問題ではないのですが、もし、現在の保険契約を満期日前に途中解約して他の保険会社に変更したような場合は、解約日と次の保険の開始日が空いてしまい、その空いた期間は、無保険状態になったり、等級が6等級からとなってしまう場合があります。
ですので、保険会社を変更する場合は、なるべく現在の保険契約の満期日が保険会社変更後の保険契約の開始日となるようにしたほうが良いでしょう。
ポイント：事故の履歴は、引継がれる
「等級」が、引継がれるということは、事故の履歴が引継がれるということでもあります。
等級制度は、2012年に改定され、それ以前よりも事故があった人には、より厳しくなっています。反対に無事故で過ごした人はより優遇されるようになっていてそれは、保険会社が変わっても引継がれます。
無事故でいることのメリットを享受できるようにするためにも事故を起こさないように注意しましょう。
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