過失割合の決め方

損害賠償額は過失割合の判定により大きく異なってきます。それだけに過失割合の判定は大変重要なのですが、何かで計ったらすぐに判定できるというようなものではありません。
過失割合はどのように判定されているかについて以下に記します。

• 過失割合の決め方
• 過失割合の修正

過失割合の決め方

以前は個々の裁判により過失割合が異なることがあり不公平感があるなどの問題があったのですが、そのバラつきを是正するため現在は、裁判官や弁護士によって作成された「過失相殺基準表」に基づいて過失割合を決定しています。「過失相殺基準表」は、下記関連リンクにある出版物でご覧いただけます。
基本的な考え方としては事故を大きく「歩行者と自動車の事故」「自動車同士の事故」「バイクと自動車の事故」などのケースに分けられており、それらに事故の発生場所などを加えて過失の基本割合が決まります。

日弁連交通事故相談センター　青本「交通事故損害額算定基準」
日弁連交通事故相談センター　赤い本「民事交通事故訴訟 損害賠償額算定基準」
判例タイムズ社　別冊判例タイムズ「民事交通訴訟における過失相殺率の認定基準」

過失割合の修正

上記で算定された基本となる過失割合からさらに「事故の発生時間」、「被害者の年齢」、「加害者の運転状況」などを考慮に入れて5～20％の加算、減算の修正を行い最終的な過失割合を決定します。

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• 過失割合・過失相殺