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自動ブレーキシステム(AEB)搭載車の保険料値下げへ

2016年12月9日、損害保険各社で構成する損害保険料算出機構は、一般的に自動ブレーキシステムと呼ばれるAEB(衝突被害軽減ブレーキ)が市場の広まりに加え、AEB装着による事故リスクの軽減が明らかに認められるようになってきたため、自動車保険の保険料算出の基準になる「参考純率」にそれらを反映し、改定することを決定しました。
改定された「参考純率」は、2018年1月1日より導入されます。

今回の「参考純率」の改定によりAEB(衝突被害軽減ブレーキ)を装着した自動車の保険料係数は約9%割引となります。

「参考純率」改定(AEB装着車値下げ)の理由

自動車保険料の基準となる「参考純率」は、市場に出回っている様々な形状・装備・性能の自動車があり、それらを「形式別料率クラス」によって細分化して決めています。

近ごろは、交通事故減少を目的とした国土交通省が進めている「ASV(先進安全自動車)推進計画」に沿って各自動車メーカーにおいてそれらの技術を搭載した自動車の開発・普及が進んできました。
ASV技術の一つであるAEB(衝突被害軽減ブレーキ)においては、それを装着している車と装着していない車との間に事故リスクの差があることが明らかになってきました。
先に説明した現在の「参考純率」には、AEBなどによるリスク軽減効果が十分に反映されていなかったため今回評価基準を改めて2018年1月1日までに反映、導入することになりました。

なお、自家用軽四輪自動車は、今回の参考純率改定とは別に2020年1月1日までに自家用普通・小型乗用車と同様に「型式別料率クラス」制度を導入することになっており、「型式別料率クラス」導入前と後で対象車が異なることにご注意ください

「参考純率」改定(AEB装着車値下げ)の対象

参考純率改定対象車両
自家用普通・小型乗用車  「発売後、約3年以内の型式※」を対象にAEBを装着している
自家用軽四輪自動車  「型式別料率クラス」制度導入前 全型式(発売時期を問わない)
「型式別料率クラス」制度導入後 自家用普通・小型乗用車と同様に発売後、「発売後、約3年以内の型式※」

発売後約3年以内とは「型式が発売された年度に3を加算した年(暦年)の12月末までの期間」のことをいいます。
(例)2017年度に発売された型式:2020(=2017+3)年12月末までの期間

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