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「参考純率」とは?

「参考純率」とは、各損害保険会社が自動車保険(任意保険)の保険料の金額を設定する際の基礎としている数値です。「参考純率」がどこで、どのように決められているか簡単にご紹介します。

「参考純率」とは?

自動車保険(任意保険)の保険料は、下記2種類の保険料によって構成されています。
    1. 純保険料 = 事故が発生したときに保険会社が支払う保険金
    2. 付加保険料 = 保険会社が事業を営むための経費等

「参考純率」は、上記の「純保険料」を算出するための基礎となる数値です。名前の通り参考にするための数値ですので、強制的にこの数値に従わなければならないということではありませんが、ほとんどの各保険会社は「参考純率」をもとにして任意で独自の保険料を設定してます。

純保険料、付加保険料について詳しくはこちら「任意保険とは?」

「参考純率」はどこが作成しているの?

「参考純率」は、日本において代表的な複数の保険会社が会員となって設立された「損害保険料率算出機構」(2016年12月19日現在 会員会社37社)という団体が作成しています。「自動車保険」以外にも「火災保険」や「傷害保険」のための「参考純率」も作成しています。

「参考純率」の算出方法は?

「参考純率」は、会員となっている各保険会社から契約・支払いに関する膨大なデータの報告を受け、そのデータをもとに均質な保険統計を作成、分析を行い、社会環境の変化なども考慮に加えて算出されています。
自動車保険の「参考純率」については、契約する自動車の用途・車種・装備などの区分を設けて、リスクにあった保険料率が算出されます。

「参考純率」を算出するための区分
  1. 用途・車種
  2. 型式別料率クラス
    1. 衝突被害軽減ブレーキ(AEB)の装着有・装着無
    2. 新車・新車以外
  3. 保険金額および免責金額
  4. 年齢
  5. 等級
  6. 運転者限定

「型式別料率クラス」とは?

「参考純率」は、修正や改定は行われるの?

「参考純率」は、算出した時点では適正であっても、自動車の性能の向上や社会環境の変化などにより、リスクの実態が当初算出時と異なってきます。そのため「参考純率」が、その時点で適正なものとなっているか毎年度検証を行っています。
検証の結果、改定が必要と判断された場合は、新たな参考純率を算出し金融庁に届け出を提出し、改定を行います。 最近では、「自動ブレーキシステム(AEB)搭載車」の普及と効果の影響から「参考純率」が改定されました。

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