任意保険には複数の種類があります。各保険会社ではそれらを元に…
他車運転危険補償特約
友人や知人の自動車を借りて運転したり、反対に貸すこともあると思います。自動車を借りたり、貸したりしたときに事故が起こった場合の自動車保険はどうなるのでしょうか。そんな時に重要になってくるのが、「他車運転危険担保特約」です。
「他車運転危険担保特約」とは
「他車運転危険担保特約」（保険会社によって「他車運転危険補償特約」、「他車運転特約」などと名称が異なります。）とは、おおざっぱに言うと自分が他人（友人や知人など）の自動車を運転していて事故を起こした場合に自分が加入している自動車保険で対人賠償や対物賠償を補償してくれる保険です。
もし、自分が自動車保険に加入していないとその自動車の自動車保険加入者（持ち主である友人や知人など）の自動車保険を利用することになってしまいます。
多くの自動車保険（任意保険）では、自動付帯となっていることが多いですが、条件や補償内容が保険会社により多少異なりますので契約する際に内容を確認するようにしましょう。
「他車運転危険担保特約」の特徴まとめ
- 他人の自動車を借りて事故を起こした時に自分が加入している自動車保険で補償しもらうことができる。
- 多くの自動車保険では自動付帯になっている。
- 条件や補償内容は保険会社により異なるため要注意。
「他車運転危険担保特約」が適用されないケース
場合によって「他車運転危険担保特約」が適用されないことがあります。
- 自分（借りた側）が「自動車保険（任意保険）」に加入していない
当然といえば当然ですが、自動車を所有していない人やペーパードライバーのような人は自動車保険（任意保険）に加入していない人が多いと思いますので注意が必要です。 - 記名被保険者や同居する親族が所有する自動車を運転した場合
これも当然ですが、自分や自分の同居する親族などが保有数る自動車での事故が対象外です。 - 所有者に承諾を得ないで自動車を借用し運転した場合
- 業務中に営業車を運転していた場合
ほか
上記のほかにも場合によっては保険が適用されないことがありますので、他人の自動車を借りる場合は、契約している自動車保険の補償内容や条件など必ず確認するようにしましょう。
借りた自動車の損害はどうなるの？
借りた自動車で事故を起こした場合に被害者や損傷した物品に対する賠償は自動車保険の自動付帯の中で補償してくれますが※、借りた自動車の損害は補償は車両保険に加入していないと補償されません。
また、車両保険に加入していても契約内容の上限額までしか支払われませんので注意が必要です。
補償内容は、保険会社により異なりますので必ず契約内容をご確認ください。
他人の自動車を借りたり、貸したりするときに注意すべき点は？
あまり気軽に他人の自動車を借りるようなことはしないようにしましょう。借りる側は気軽でも貸す側は無下に断ることもできずイヤイヤ貸しているかも知れません。
そのような状態で事故などを起こしてしまっては人間関係まで破たんしかねません。
もし、自動車を借りることになった場合は、しっかりと自分でも自動車保険に加入して「他車運転危険担保特約」の内容を確認し、なるべく貸主に迷惑をかけないように心がけましょう。
貸す側としては、借りる人が自動車保険（任意保険）に加入しているか否か、もし、事故を起こした場合にはどうするつもりかなど確認するようにしましょう。
なかなか難しいことですが、事故が起こった場合は、被害者が出ることも考えられ、そのようなことになると貸主、借主だけの問題ではなくなります。貸主の責任として確認するようにしましょう。
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